そもそも中学受験とは?

中学受験は、私立や国立の中学校に入学するための受験制度です。しかし「何となく周りが受験するから」という理由で始めてしまうと、お子様にとって大きな負担となってしまう可能性があります。

ここでは中学受験の基本的な知識として、費用・スケジュール・心構え・家族のサポートの4つの観点から詳しく解説します。

中学受験で知っておくべき4つのポイント

費用

塾代から受験料まで

スケジュール

3年生から6年生まで

心構え

子供と親の準備

家族のサポート

全家族での取り組み

費用について

中学受験にかかる費用は大きく分けて「塾の費用」「受験料」「入学金・学費」の3つに分かれます。

塾の費用

小学3年生:月2〜3万円
小学4年生:月4〜5万円
小学5年生:月5〜6万円
小学6年生:月6〜8万円

※季節講習費、教材費、模試代が別途必要

受験料

1校あたり:2〜3万円
平均受験校数:5〜8校
合計目安:10〜25万円

※願書取り寄せ、写真代、交通費なども必要

入学金・学費

入学金:20〜40万円
年間授業料:40〜80万円
その他諸費用:10〜30万円

※制服代、教材費、修学旅行費なども必要

総費用の目安

塾代だけで3年間で約200〜300万円、受験料・入学金・初年度学費を含めると400〜500万円程度が一般的な目安となります。

スケジュールについて

中学受験の準備は一般的に小学3年生の2月(新4年生)から本格的に始まります。

3年

小学3年生(準備期間)

主な取り組み

  • • 基礎学力の定着
  • • 読書習慣の確立
  • • 計算力の向上

塾通い

2月から新4年生として塾通いを開始

4年

小学4年生(基礎固め期間)

主な取り組み

  • • 中学受験の基本単元学習
  • • 学習習慣の確立
  • • 塾の環境に慣れる

時間配分

平日2〜3時間、休日3〜4時間程度

5年

小学5年生(本格学習期間)

主な取り組み

  • • 高度な内容の学習
  • • 志望校の検討開始
  • • 模試の本格受験

時間配分

平日3〜4時間、休日4〜6時間程度

6年

小学6年生(仕上げ・受験期間)

春〜夏

  • • 総復習
  • • 志望校の絞り込み
  • • 夏期講習

  • • 過去問演習開始
  • • 学校説明会参加
  • • 出願準備

冬〜入試

  • • 最終調整
  • • 体調管理
  • • 入試本番

心構えについて

中学受験は子供にとって初めての本格的な受験です。子供と親、それぞれに適切な心構えが必要です。

お子様の心構え

目標意識を持つ

なぜ中学受験をするのか、どんな学校に行きたいのかを明確にする

継続的な努力

毎日コツコツと勉強を続ける習慣を身につける

失敗を恐れない

間違いや失敗から学ぶ姿勢を大切にする

健康管理

十分な睡眠と適度な運動で体調を整える

保護者の心構え

子供のペースを尊重

他の子供と比較せず、我が子の成長を見守る

感情的にならない

成績が下がっても冷静に対応し、原因を一緒に考える

長期的な視点

中学受験はゴールではなく、人生の一つの通過点と考える

情報収集

学校の情報や入試動向を適切に把握する

重要なポイント

中学受験は親子で取り組む「チーム戦」です。お互いを尊重し、支え合いながら進めることが成功の鍵となります。

家族のサポートについて

中学受験は家族全体で取り組むプロジェクトです。それぞれの役割を理解し、協力することが大切です。

学習環境の整備

物理的環境

  • • 静かで集中できる学習スペースの確保
  • • 適切な照明と温度管理
  • • 必要な文房具や参考書の準備
  • • スマートフォンやゲーム機の管理

時間管理

  • • 学習スケジュールの作成と管理
  • • 規則正しい生活リズムの維持
  • • 習い事やレジャーとのバランス
  • • 十分な休憩時間の確保

精神的サポート

励ましと承認

  • • 努力している過程を認める
  • • 小さな成長も見逃さずに褒める
  • • 結果だけでなく取り組む姿勢を評価
  • • 失敗を責めずに一緒に解決策を考える

ストレス軽減

  • • 定期的な息抜きの時間を設ける
  • • 子供の悩みや不安に耳を傾ける
  • • 家族でのリラックスタイムを大切にする
  • • 必要に応じて専門家に相談する

実務的サポート

塾との連携

  • • 定期的な面談への参加
  • • 家庭学習の進捗報告
  • • 塾からの連絡事項の確認
  • • 宿題の管理とチェック

受験校選び

  • • 学校見学や説明会への参加
  • • 志望校の情報収集
  • • 受験スケジュールの調整
  • • 併願校の選択サポート

家族全体の協力

兄弟姉妹がいる場合は、受験生の学習時間を確保するための配慮も必要です。家族全員が受験生を支える気持ちを持つことが重要です。

まとめ

中学受験は決して簡単な道のりではありませんが、適切な準備と家族のサポートがあれば、お子様にとって大きな成長の機会となります。

費用やスケジュールを把握し、お子様と家族が同じ目標に向かって取り組むことで、きっと良い結果につながるはずです。何より、お子様の気持ちを最優先に考えて進めていくことが大切です。

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